平山夢明の「ヤリボンこきまSHOW！」with高野秀行（上）

世界一陽気なホラー作家・平山夢明の、寝入りばなの悪夢のような？連続対談。
毎回、平山先生と濃くて深い交友のあるゲストをお迎えして、
ときに熱く、ときにけだるく、じっくり語らいます。
タイトルの「ヤリボン」は「ぼんやり」のアナグラムだそうです。
「聴く人にもぼんやりしてもらおう」とは平山先生の言。
なにより画期的なのは「出演者も敢えてぼんやりする！」との宣言です。



ゲストは、辺境作家、エンタメ・ノンフィクションの主宰、高野秀行さん。
ノンフィクションは幅が広く、世の中でどんな面白いことが起きているか、
アンテナと好奇心、そして行動を伴う取材力が必要です。
そのいずれも満たす高野さんに、平山さんのインタビューも冴えます。

かつて早稲田大の探検部にいたときから、高野さんのユーマ探しが始まります。
UMAとは、Unidentified Mysterious Animalの頭文字をとったもの。
存在の可能性があり、噂などで知られていても生物学的に確認されていない
未知の動物のことです。

東アフリカのモケーレ・ムベンベを皮切りの未確認動物を追う旅の話は圧巻。
中国の野人、ベトナムの猿人、アフガニスタンのペシャクパラング……。
まず目撃者を捜して辿っていき、噂話は信用しない。科学的なんです。
なによりも一次情報を大切にするから、どこまでも出かけていきます。
「あなたは本気で行ってますよね？」
「おれはいつも本気ですよ」

言語の習得、マラリア罹患、いたし方なかった密入国の経緯……。
とりわけ、ジャングルでの食糧調達の話、その調理法は凄い。
サル、ヘビ、トカゲ、カワウソ、チンパンジーにゴリラ？
ライオンとワニは食べたことのある平山さんも絶句します。
「どうだろう？　そんなに飢えなくちゃいけないのかしら？」

平山さんも身を乗り出しての、まったくもって普通でない経験の数々。
まだまだ続きます。次回はさらにディープな潜入体験ですよ。
どうぞお楽しみに！


■平山夢明の「ヤリボンこきまSHOW!」下巻の配信は、来週8月19日（金）からです。どうぞおたのしみに！

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