たぶん月刊「はなし半分」2010－11月号『移行期的混乱をめぐって』 （全巻セット）

『移行期的混乱をめぐって』

　この度の『たぶん「月刊」はなし半分』は、
2010年10月8日、大阪朝日カルチャーセンターでの公開講座、内田・平川対談『移行期的混乱』を収録したものです。
この日の模様は、平川がブログで公開しています。
以下ブログからの引用。
「今回は、俺の書いた本が論件であるので、出発点も着地点もあらかじめ頭には入っているが、うちだくんの予想外の突っ込みがどこからくるのかが楽しみであった。
何故、俺がこの本を書いたのかについて、橋本治の戦後受難三部作とからめたエピソードからはなしがはじまった。
『移行期的混乱』は、誤解されることが多いのだが、今の世の中が劣化しており、不幸な時代であり、ここから脱出すべき方策を考えるべきであるといったスタンスで書かれたものではない。
俺が取り出したかったのは、消化にとって必要な胃液が同時に胃壁を溶かしていくものでもあるように、戦後民主主義というものを推し進めた結果として、民主主義の過剰が、システムとしての民主主義を蝕むことになたというような、時代の変化の必然というものを描き出したかったのである。
だから、現在の状況に対してそれがいいとも悪いとも言っていない。貨幣信仰、グローバリズム、家族の崩壊、少子高齢化という現象などは、歴史的な必然の結果なのであり、その必然が何によって導かれたのかを知ることなしには、これらの問題を考えることすらできないということを示したかったのである。」
さて、実際はどんな展開だったのか。二人とも気安さから、いつにもまして口が滑っています。（あぶないなぁ）
是非、お楽しみ下さい。（平川）

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