1　鈴木茂の世界（2）

はっぴいえんどのはじまり

　細野晴臣、林立夫らと出会い、ドライアイス・センセーションが結成されたのが前回まで。今回はいよいよ、はっぴいえんどの話題です。
　パーティーなどでライブ活動を続けていたドライアイス・センセーション。ところが細野晴臣さんがエイプリルフールに加入することになり、バンドを離れてしまいます。一方で鈴木茂さんは、SKYを結成。インタビューでは時代を象徴する水色の特注パンタロンやあやしげな新宿のディスコの思い出が語られます。
　バンドは変わっても、鈴木さんと細野さんの交流は続いていました。ある日エイプリルフールを抜け、バレンタイン・ブルーを結成した細野さんに呼ばれ、鈴木さんはエレキギターをもって松本隆さんの家へ行きます。そこで演奏されたのが「十二月の雨の日」。そこからはっぴいえんどがはじまったという、歴史的なセッションのもようが明らかなります。
　個性の強いキャラクターが揃ったはっぴいえんどをまとめるために必要だった「ものすごい音の交流」とは何なのか。日本語のロックにこだわるはっぴいえんどの姿勢が示されつつ、次回、はっぴいえんどでの作曲方法の話題へと続きます。
インタビュアーは音楽評論家の北中正和さんが務めています。

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