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瀬戸内寂聴「水仙」 (朗読:有馬稲子)
価格:¥838
日陰の花と庭師のひそやかな世界
【朗読】 有馬稲子 (女優)
【原作】 瀬戸内寂聴 (小説家)
【あらすじ】
瓔子(ようこ)の家に、嵯峨のおゆきさんの死を知らせる手紙が届きました。瓔子は手紙を読み上げる父の声を聞きながら、おゆきのことを回想します。それはまだ瓔子が大学生のころ、京都旅行に出かけたときのことです。亡き祖父の別荘が嵯峨にあることを思いだし、瓔子はその場所を訪れました。そこに暮らしていたのが祖父に囲われていたおゆきさんだったのです。八十に近い高齢とは信じられないほど、おゆきは美しい人でした。そして祖父の亡きあと、おゆきさんを支えていたのが園丁の北川辰造。別荘の広い庭園は辰造によりきれいに手入れされ、椿の垣根の下には、水仙が白く咲いておりました。それ以降、なんども嵯峨を訪ねるようになった瓔子は、やがて辰造のおゆきにたいする秘かな恋心を知ることとなります。それは瓔子に谷崎潤一郎の『春琴抄』を思い起こさせるのでした。
【聴きどころ】
庭の手入れはもちろん、料理の仕度から身の回りの世話まで、かいがいしくおゆきに仕える辰造。それはたしかに瓔子が感じたような『春琴抄』の世界を思わせます。一方、お姫さまのような生活を受け入れながらも、じつはそのことを窮屈に思っていたおゆき。ところがお姫さまを演ずるうちにいつのまにか……。人間心理の綾が生みだす「この世のものではないなにか怪しいもの」には、きっとぞくりとさせられることでしょう。原作は瀬戸内寂聴さんが草月流の華道誌に連載していた『花情』のなかの一篇。精力的に朗読活動を続ける大女優・有馬稲子さんの名演でお楽しみいただきます。
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プロフィール
有馬稲子
1932年、大阪府出身。4歳で旧朝鮮に渡り、45年帰国。48年宝塚音楽学校に入学し、翌年同歌劇団に入団。類まれな美貌ですぐに人気スターの仲間入りをするが、「本当の男の人と恋愛したりする芝居がしたい」と退団。53年東宝の専属となり、『ひまわり娘』で本格的映画デビュー。『愛人』『伊津子とその母』などに出演。55年松竹に移り、『女の足あと』『東京暮色』『夜の鼓』『浪花の恋の物語』『わが愛』『もず』で好演。65年頃からは舞台での活動と、テレビ出演を続ける。代表作は『奇跡の人』のサリヴァン先生、『はなれ瞽女おりん』(91年英国ジャパンフェスティバルで上演し、他にベルギー、スイスを巡演)。93年オフィス有馬を設立。95年紫綬褒章、2003年勲四等宝冠章を受章。95年自伝『バラと痛恨の日々』を発表、銀幕スターの意外な苦労人ぶりがファンを驚かせた。2000年島根県八雲村平原のしいの実シアター名誉館長に就任。他の出演作に舞台『噂の二人』『嘆きのテレーズ』『放浪記』『雨』『越前竹人形』『リチャード三世』、テレビ『徳川慶喜』『鶴亀ワルツ』『あすか』など。
このアーティストの作品(全1件)
試聴 | タイトル | 出演者名 | 価格 |
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瀬戸内寂聴「水仙」 (朗読:有馬稲子) |
有馬稲子 | ¥838 |
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