6．酒　―神のやさしい液体　（原作　吉原幸子、山口瞳、田村隆一）

酒とバラの日々を、もう一度。

【構成・解説】　清水哲男　(詩人)
【原作】　　　　山口瞳　(小説家・随筆家)
【原作】　　　　田村隆一　(詩人)
【原作】　　　　吉原幸子　(詩人)

酒好きなら黙って飲めばよいものを、何かを語らずにはいられないもの。ここに集ったのは、ただの酒飲みではなく「大」のつく面々。しかもいずれ劣らぬ文学界の巨星たちです。
グラスのふちの人生論、芸術談義はなやかなりし頃のエッセイを、著者たちと親交の深かった詩人の清水哲男がご紹介。知られざるエピソードに、酒飲み文人たちの愛すべき素顔が浮かび上がります。

近・現代の日本の名作エッセイを網羅した作品社『日本の名随筆』から、選りすぐりの作品を極上の語りにのせてお送りするシリーズ第5巻。

【収録作品】
●吉原幸子　「ヤケ酒・ウカレ酒」　　　　　（朗読：松野芳子）
　詩人で女優の著者の、豪快でかわいらしい酔っぱらいの記。
●山口瞳　「ウィスキー」　　　　　　　　　　（朗読：広居播）
　もらい物の高価な酒は、相応の敬意をもって遇するべし。
●田村隆一　「ホモ・ビネンス」　　　　　　　（朗読：植山直雅）
　人類文化の進歩における酒の役割をめぐる、壮大な仮説。

(作品社刊『日本の名随筆』本巻11　田村隆一編「酒」より)

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