平山夢明の「ヤリボンこきまSHOW！」with春日武彦（下）

文芸と私、その周辺

世界一陽気なホラー作家・平山夢明の、寝入りばなの悪夢のような？連続対談。
毎回、平山先生と濃くて深い交友のあるゲストをお迎えして、
ときに熱く、ときにけだるく、じっくり語らいます。
タイトルの「ヤリボン」は「ぼんやり」のアナグラムだそうです。
「聴く人にもぼんやりしてもらおう」とは平山先生の言。
なにより画期的なのは「出演者も敢えてぼんやりする！」との宣言です。


先週にひきつづき、ゲストは精神科医で作家の、春日武彦さんです。
前半の上巻とは「差を出したい」と再度意気込む平山さん。
まず春日先生の著作に読んだ本や過去の記憶が鮮明に綴られていることを指摘します。
「うん、とくに恨みは忘れない（笑）」
そして、それぞれの最初期のユングばりの記憶について語り合います。
ものを書く人たちの原体験に触れる貴重な対話です（きっと）。

その作品を「ふだんの行状からすると、なんてしっかりした文章だろう」
と、春日先生に褒められる平山さん。「だって、意味が通じてんじゃん」
文章と精神の病いとの関係から、話題はお約束のトイレネタ（タイ篇）へと。

読んで怖かった小説、現実に起こる悲劇や不条理、犯罪者の精神鑑定、
死刑執行の立ち会い、最近の平山さんの小説、春日先生の新聞記事スクラップ、
浮浪者のことから飲尿まで……。
行きつ戻りつしながら、文芸と現実のあわいを彷徨します。
「文芸と私、その周辺でした」


■平山夢明の「ヤリボンこきまSHOW!」は、毎月第2金曜・第3金曜に配信します。
次回の本谷有希子（上）は、7月第2金曜です。どうぞおたのしみに！

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