7．駅　―近代ニッポンの遺跡　　（原作　木山捷平、水上勉、宮脇俊三）

あの頃の人々の顔を、覚えていますか？

【構成・解説】　関川夏央　（小説家）
【原作】　　　　木山捷平　（小説家）
【原作】　　　　水上勉　（小説家）
【原作】　　　　宮脇俊三　（随筆家）
近・現代の日本の名作エッセイを網羅した作品社『日本の名随筆』から、選りすぐりの作品を極上の語りにのせてお送りするシリーズ第7巻。

鉄道の歴史は日本近代化とともにあり、駅は人々が出発し、帰り着き、時には浮浪し、生活する馴染み深い場所でした。
戦前からの数知れぬ別れと再会、高度成長期には帰省や集団就職の賑わい、そして80年代に大々的に行われたローカル線の整理・廃線まで。鉄道と昭和をこよなく愛する作家の関川夏央が、独特のクロニクル・ワールドをご案内します。

【収録作品】
●木山捷平　「上野駅」　　　　　　　　　　（朗読：広居播）
　ホームで宴会する家族、地下道に住む女。貧しくても明るかった時代。
●水上　勉　「小浜線若狭本郷駅」　　　　（朗読：脇坂京子）
　幼い日、母と別れた故郷の駅。車窓に人生が見える一編。
●宮脇俊三　「東赤谷駅」　　　　　　　　　（朗読：植山直雅）
　国鉄全線完乗の著者が鮮やかに綴る、廃線直前ローカル線の風景。

（作品社刊『日本の名随筆』本巻93　宮脇俊三編「駅」より）

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