アーティストプロフィール

1888年、兵庫県生まれ。本名・荻野志げの。丹波(たんば)の旧家に生まれる。師範学校から京都菊花高等女学校に移り、卒業。結婚後、病気でなくなった夫の遺稿詩集に自作詩を加えて192１年に出版。その後、与謝野晶子に師事して詩集『真紅の溜息』、『斑猫』、『呪詛』、『焦躁』などを相次いで出版した。25年からたびたび渡欧し、パリで生物学や音楽を学び、社会批判、文明批判などの詩も書いている。戦後も『洋燈と花』（51年）、『深尾須磨子詩集』（52年）などの詩集のほか、小説、評論、翻訳など多くの著書を発表、平和運動や女性運動にも活躍した。74年没、享年85。